じゃんけんで勝つ方法

「じゃんけん」中国発祥のこの遊びは2人以上の人間が石を模した「グー」鋏を模した「チョキ」紙を模した「パー」の三択の中から一つを選び手で形を作り、提示した手の形で勝敗を決める遊びです。この3つの手の形はそれぞれ三竦みの三つ巴となっておりそれぞれの手の形の力関係は互角、一瞬で勝者と敗者を決めることのできるこのゲームは多くの場面で採用されています。そしてそれは飲みの場も例外ではありません。

今後紹介していくゲームの中にも先攻後攻や順番をじゃんけんで決めるものが数多くあり、「勝負をするための勝負」として用いられ、そこで勝つことができなければスタートで出遅れてしまったような状態で勝負をすることになってしまいます。また、じゃんけんにはテクニックやフィジカルなどによる力量差は存在せず、勝ち負けは純粋な「運」により決定します。

運命には逆らえません。運でじゃんけんをした場合勝てる確率は3分の1です。

しかし、計略を練ったうえで行うじゃんけんの勝率はほぼ100%になります。

まず、「勝たなければいけないじゃんけんイベントが近日中に発生すること」と「勝負相手がわかっている」ことの2つを前提として解説します。

必要な情報は「相手が初手に出す手の癖」「相手が自分に抱いている印象」の2つ。

特に相手のじゃんけんの癖のデータは必要です。相手にしょっちゅうじゃんけんを挑みましょう。また、それと同時に自分自身が初手に出す手の刷り込みも行いましょう。あなたがチョキしか出さないと相手に思わせる必要があるのです。チョキは「最初はグー」の掛け声から形成される手の形の中で一番作りやすい手であるグーが勝てる手の形です。そのためグーを出す人は統計的にも多く、相手にグーを出せばじゃんけんで勝てるということを刷り込んでおくことは非常に有効な手段となります。本番のじゃんけんまでにその相手と5回ほどじゃんけんをしておきましょう。その中の一回は負けるとある程度のデメリットをあなたが背負うようなものにしておくことで手の形の信憑性は跳ね上がります。相手に「重要な場面でも普段と変わらない手を出すということは癖に気が付いていないんだ」と思わせる必要があるため我慢してください。そして相手がグーで勝利を得られると確信したところで本番はパーを出し勝利をおさめましょう。

しかし、実際問題じゃんけんの本番はいつどこで始まるのかわかりませんし、誰が相手かも予測できないため上記の方法がうまくいくとは限りません。

ではどうやって初対面の人との急なじゃんけんに対応するのか。

これも刷り込みです。しかし初対面での勝負のため刷り込みに時間はかけられません。

刷り込みというものが  回数×衝撃=確実性

という式によって成り立つとするなら初対面での一度きりの刷り込みのチャンスで与えるインパクトはより大きなものでなくてはなりません。

そこでじゃんけんをする直前に壁か床を思い切り殴ってください。最も適切なタイミングは「最初はグー」の掛け声の直後です。普段からの刷り込みのできない相手に一瞬で強烈な印象を与えるのです。これにより相手はあなたに「暴力的」「粗暴」「攻撃的」「少し変わった人」といったのレッテルを貼り付けます。こういったレッテルを貼られている人が出す手の形は必然的に「グー」であると考えられるため相手はこれに対応することのできる「パー」を出してきます。ここまでわかっていればあなたは「チョキ」を出せばいいのです。」

 

少々乱暴なやり方になってしまいましたがこれでじゃんけんには勝てるでしょう。しかしこれはどうしてもじゃんけんをしなくてはならない時の最終手段です。これをしなくて済むのであればそれに越したことはありません。じゃんけんはよく知った仲の相手とすることを心掛けましょう。